ハタハタいずし

ハタハタいずしとは・・・

ハタハタいずし(はたはた飯寿司・ハタハタ飯寿司・ハタハタの飯ずし・はたはたいずし・ハタハタのいずし・Hatahata izushi)は、
北日本の沿岸部、主に秋田や青森で冬に作られ食されている食べ物。飯寿司(いずし)。伝統的発酵食品。郷土食。ハタハタ寿司。秋田の伝統食。

糀や野菜と共に、ハタハタ(鰰)を使って漬ける冬の食べ物で、
各家庭にそれぞれ、親から子へ、子から孫へと代々受け継がれてきた味がある。

昔は、正月前に仕込み、正月から春先まで、冬の間中、このハタハタいずしを食べたという。

ハタハタいずし

ハタハタいずし

乳酸発酵で身が柔らかくなっており、骨まで食べることができる。

ハタハタいずしの作り方:

ハタハタいずしには、新鮮なハタハタが不可欠。
材料は、ハタハタ、塩、人参、蕪、糀、ご飯、塩、好みで砂糖。

1.まず、ハタハタの内臓、頭、尾をおとし、水でよく洗った後、塩で2~3日ほど下漬けする。

2.それを流水にさらして(または水につけて)塩抜きする。
(昔の作り方では、この後ご飯と糀につけるが、
最近では塩抜きしてから、1日ほど酢に浸すこともある。)

3.炊いたご飯に糀、塩、砂糖などを加え、
(酢につけた場合は、水洗いして酢を落とした)ハタハタと、
細切りや短冊切りにした人参やかぶなどを、
樽や容器の底に殺菌目的の笹の葉をしいてから、
ハタハタ、ご飯、切った野菜、またハタハタという具合に、順に重ねて漬けこんでいく。

4.樽や容器がいっぱいになったら、上部にまた笹の葉を敷き、重石を乗せる。

5.時間が経って汁がにじんで来たら重石を軽くする。一ヶ月ほどしたら、食べられる。

はたはた飯寿司を食べられる場所:

冬場の秋田県、特に沿岸部にある飲食店や道の駅、お土産屋さんなどでお目にかかることができる。
また、県外でも、秋田や青森の料理を出している郷土料理店、居酒屋などで、提供されていることもある。

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