えごま

えごまとは・・・

えごま(荏胡麻・エゴマ・え胡麻・Egoma)は、
シソ科の一年草。主に福島、群馬、長野、岐阜、北海道の一部などで食用とされる。栄養価が高く、特に必須脂肪酸のα-リノレン酸を豊富に含むが、生産量が少ない為、価格は高め。地域によっては「じゅうねん」「じゅね」「あぶらえ」とも呼ばれ、古くから、食用(※)として用いられてきた。主にその種子(えごまの実)が食用となり、油(エゴマ油・えごま油・荏胡麻油)を搾るのに用いられるほか、種子をすりつぶしてエゴマ味噌(えごま味噌)、えごま豆腐などにする。長野や岐阜、福島、新潟などでは、すりつぶして味噌、砂糖、みりんなどを混ぜたもの(えごま味噌・じゅうねん味噌)を餅や五平餅、こんにゃく、おにぎりに塗ったり、おはぎ、和え物などに用いたりし、地域の郷土料理、郷土菓子、郷土の味覚となっている。

→ えごま豆腐
→ じゅうねん味噌

(※)食用のほか、燈明用の油や、傘などに塗る防水用としても利用されてきた。

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