ずきがし
ずきがしとは・・・
ずきがし(Zukigashi)は、
ずき(里芋の茎・芋茎・ずいき)を用いて作られる酢の物。
「ずきの酢の物」「ずきの酢和え」。徳島の郷土料理。
夏の時期の家庭料理で、お盆の際にお供えしたりもする。
酢につけると反応して「ずき」がより赤くなるので、
全体的に綺麗な薄赤色をしている。
油揚げを入れて作るのが定番。
菓子でもないのに、ずき「がし」と呼ぶ理由は定かではないが、
阿波の言葉で「浸す」「浸ける」ことを「かす」といい、
「かす」が転訛して「かし」「がし」になったともいわれる。
ずきがしの作り方:
ずきの皮を剥いてから茹で(または炒め)、油揚げを加えたら、
すだち(または酢)、砂糖、醤油等で味付けをし、胡麻を散らす。
里芋の茎・葉柄を「ずいき」ではなく、「ずき」と呼ぶのは、徳島のほか、香川、兵庫(淡路)、茨城、富山(砺波)、鳥取など。
「ずき」は酢の物のほか、和え物やてんぷら、炒めもの、ぞうすい(ずきの雑炊)、汁物などにして食べる。
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