ハラス

ハラスとは・・・

サケのハラス焼
サケのハラス焼

ハラス(はらす・腹須・Harasu)は、
魚の腹の部分。「※腹身(はらみ)」「はらも」「はらし」とも。マグロでいうトロ・大トロの部分にあたる。(※厳密には、腹の身の部分のうち、骨がついている部分をハラミ(腹身)、その下の骨が付いていない部分をハラスに分ける。)

北海道では特に、鮭のハラス(鮭ハラス・サケハラス・鮭はらし)が知られており、脂と旨味の乗ったこの部位を好む人も多く、炭火やガスで焼いた「鮭のハラス焼き」「ハラスの塩焼き」が居酒屋メニューの定番となっているほか、定食(ハラス定食・ハラス焼き定食)や丼(鮭のハラス丼)、炊き込み御飯などでも親しまれている。また、おにぎりやお茶漬けの具、チャーハン、炒めもの、煮物などにも用いられる。

比較的、脂がたっぷりとのっている部分であるため、旨味が濃く美味しい部分ではあるものの、脂焼けしやすく冷凍保存にむかず、形も不揃いになりがちなために商品になりにくく、かつては廃棄されていたこともあったが、その旨味が知られると共に商品価値が上がり、加工や冷凍、保存などの技術や機器の性能の向上もあり、現在では全国的に流通している。

ハラス ハラス

市場で売られるハラス(紅鮭ハラス)。生のものほか、一夜干し(ハラスの一夜干し)などもある。また鮭とばとして加工される(鮭ハラスのとば・鮭とばハラス)。

Share