ふくめん
ふくめんとは・・・
ふくめん(福面・Fukumen)は、
主に愛媛県宇和島市など、南予地方で食べられているハレの日の食事。郷土料理。
三枚におろしたエソをボイルしてからほぐした身に、
砂糖と塩、醤油、酒などで調味してほろほろになるまで炒めてから、半分をそのまま、
もう半分を食紅で色付けし、紅白のそぼろを作る。
そのほか、刻んだ青ネギと、冷凍保存しておいたミカンの皮を、
糸こんにゃく(または細切りにしたこんにゃく)を砂糖と出汁醤油で炒めたものに、
4等分に綺麗に盛り付けて完成。
紅のそぼろが春、青ネギが夏、みかんが秋、白のそぼろがが冬を表している。
食べる際には、上のトッピングをコンニャクに混ぜ込むように崩して、小皿に盛り分けて食べる。
こんにゃくを使ったヘルシーな料理で、
安価なこんにゃくをカラフルなトッピングで隠すように盛り付けることから、
「ふくめん」と呼ばれるようになったといわれる。
江戸時代~明治にかけて始まったといわれる鉢盛料理の一つで、
南予では、「鯛そうめん」「ふかの湯ざらし」「このしろの丸ずし」などと共に、
結婚式や、喜寿や米寿などの長寿のお祝いには欠かせない料理。
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