なんこ鍋

なんこ鍋とは・・・

なんこ鍋(ナンコ鍋・なんこなべ・Nankonabe)は、
馬のモツを用いて作られる鍋料理の一つ。馬の腸を柔らかくなるまで煮込み、味噌やショウガなどで調味したもの。元々は炭鉱で働く人々が食べていた料理といわれ、北海道の歌志内の郷土料理として知られるほか、赤平市、岩見沢市、芦別市、三笠市、および「なんこ鍋」の元々のルーツといわれる秋田県でも食されている。

地域や店、家庭、作り手により、用いられる食材や味付け、見た目、食味などは様々で、ごぼう、玉ねぎ、ネギ、タケノコ、コンニャクなどが用いられるほか、ニンニクなどが隠し味として用いられることもある。

「ナンコ」は、元々秋田の言葉で「馬」または「馬の肉」を表す「ナンコウ」が転訛した言葉といわれ、秋田には馬の脂で馬肉を炒めて野菜を加えて煮込み、味噌で味付けして食べる馬肉料理で「ナンコウかやき」と呼ばれる鍋料理があり、それがナンコ鍋の発祥といわれる。

馬の肉がナンコウ、またはナンコと呼ばれるようになった由来としては、諸説あるが一説には、その昔、馬肉を食べる際、家畜として飼っていた馬を大っぴらに食べるのは憚られた為に、当時の方角の呼び方である午(ウマ)の方角「南」にかけて、馬を「南向」=なんこうと呼び、これを隠語として用いたのが最初ともいわれる。

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