すったて

すったてとは・・・

すったて(Suttate)は、
うどんの一種で、胡麻と味噌をすり鉢でよく混ぜ合わせ、玉ねぎ、ミョウガ、シソなども加えて擦り合わせてから、輪切りにしたきゅうり、さらに出汁や冷水、氷を入れ、それをうどんのつけ汁としたもの。埼玉県の郷土料理。主に、「小江戸」として知られる川越に隣接する川島町(埼玉県比企郡川島町(ひきぐんかわじままち))で食されてきた料理で、農繁期の夏場に、手軽になおかつ栄養が取れる食べ物として受け継がれてきたもの。その名は、胡麻や、味噌、胡瓜、ミョウガ、シソなどの食材をすり鉢で擂って、その「すりたて」を食べることからきているといわれ、「すりたて」がいつしか「すったて」に転訛したものという。地域や家庭によっては、「つったて」とも呼ばれ、また「冷汁(ひやしる)」と呼ばれることもある。汗で失われる塩分を補給し、食欲の落ちやすい夏場でも食べやすくて美味しい料理として地域の人々に親しまれてきた。うどんのほか、ご飯にかけて食べることもある。

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