辛子蓮根
辛子蓮根とは・・・
辛子蓮根(辛子れんこん・からし蓮根・からしれんこん・Karashi renkon)は、
茹でた蓮根の穴に、粉からし、味噌(主に白味噌)などを混ぜて作る辛子味噌(からしみそ)を詰めて、小麦粉、うこん(ターメリック)、卵黄、水などで作る衣をつけ菜種油で揚げたもの。熊本の郷土料理。その発祥は江戸時代にさかのぼり、病弱であった熊本藩主の細川忠利のために、藩の賄い方(調理人)であった平五郎が、熊本城の外堀に栽培されていた蓮根を用いて調理したものを忠利に献上したのが最初という。平五郎は、豊前国耶馬渓羅漢寺の禅僧・玄宅和尚が忠利を見舞った際に、蓮根を食べるようにすすめたことから、レンコンを使ったレシピを考案。それは、レンコンの穴に、麦味噌にからし粉を混ぜたものを詰め、卵の黄身と小麦粉、空豆粉で作った衣をつけて菜種油で揚げたものであったという。その切り口が、細川家の家紋「九曜紋(くようもん)」に似ていたため、江戸時代には門外不出の料理とされていた。庶民の間に広く知れ渡ったのは、明治時代以降の事とされている。現在では、ごはんのおかずや、酒のつまみとして、一般家庭で作られるほか、居酒屋や郷土料理店、道の駅などでも提供されている。店によっては、出来立てのアツアツを食べられる店もある。また、熊本のお土産として土産物店や空港などでも販売されている。
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