松山鮓
松山鮓とは・・・
松山鮓(松山寿司・松山ずし・まつやま寿司・まつやま鮓・まつやまずし・Matsuyamazushi)は、
サワラやサバ、アナゴ、エビなどの瀬戸内海の海の幸を用いたばら寿司(ちらし寿司)の一つ。愛媛県松山市のご当地グルメ、郷土寿司。
トラハゼやエソなどでとった出汁と酢、砂糖などを用いて甘めの酢飯を作り、季節の野菜や甘辛く味付けして一口大に切ったアナゴなどを混ぜ込み、さらにその上に酢でしめたサワラやサバ、タコやエビ、錦糸卵、ショウガなどをちらして作る寿司で、婚礼などの祝い事の際やお客をもてなす為に作られる料理。もぶり鮓(もぶり寿司)、もぶり飯などとも呼ばれる。(松山の言葉で混ぜるという意の「もぶす」が語源といわれる。)
松山ゆかりの俳人・正岡子規にとって、この「松山鮓」は、「ふるさとの想い出」であり「オフクロの味」であったようで、夏目漱石が松山の正岡子規宅を訪れた際、子規のお母さんが漱石と、同席した高浜虚子(旧愛媛県温泉郡=現愛媛県松山市出身)の二人にこの「松山鮓」を振る舞い、漱石が初めて食べたその味に感動して大変喜んだことが伝えられている。
家庭や店、季節などにより用いられる食材にはバリエーションがあり、愛媛のご当地グルメとして知られる「じゃこ天」なども具材として用いられることもある。
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