かんそういも

かんそういもとは・・・

乾燥芋(乾燥いも・かんそういも・Kansoimo)は、
サツマイモを蒸してから平たく切り、干したもの。茨城県の特産品で、全国の生産量の約九割を占める。干し芋。正式名は「甘藷蒸切干」という。

大きめのものを蒸して切って干した「平干し」と小ぶりのサツマイモを蒸してそのまま干した「丸干し」があり、一般的に「丸干し」の方が甘みが強い。

柔らかで甘みが強くてくせがなく、干しいも定番のポピュラーな品種「玉豊(たまゆたか)」、上品な甘さとコクがあり、生産量の少ない品種「いずみ13号」、糖度か高くて甘い品種の「紅はるか」など、約10種類のサツマイモが「かんそういも」に加工される。

そのまま食べるほか、炙ると香ばしく、柔らかくなって甘みも増すので、冬場は石油ストーブなどで軽く焼いて食べる人も多い。また、アイスを乗せたり、マヨネーズやバターをつけて食べたりもする。

平干しいもを作る時に、スライスしたサツマイモの両端のことを切甲(せっこう)または干し芋切甲ともいい、通常の半値程というリーズナブルな価格と、一口サイズの食べやすさ、この切甲ならではの食味を好み、干し芋といえば主に「切甲」を求める、というファンもいる。

乾燥芋

乾燥芋

茨城県以外では、群馬県、静岡県、長崎県などで生産されている。

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