太巻き祭り寿司
太巻き祭り寿司とは・・・
太巻き祭り寿司(太巻き祭寿司・太巻祭寿司・太巻き祭りずし・太巻きまつりずし・太まき祭りずし・太まきまつりずし・ふとまき祭りずし・ふとまきまつりずし・Futomakimatsurizushi)は、
千葉県の房総エリアを中心に県内各地で主に祭りの際などに作られ、食べられている寿司。太巻きの一種で、サザエや花など様々な模様を、太巻きを切った際に断面に浮かび上がるように、卵やキュウリ、干瓢(かんぴょう)、高菜、海苔、着色したご飯などで作り上げる華やかな寿司。千葉県の郷土料理。房総半島の郷土寿司。
地元の人々の間では単に「太巻き寿司」「太巻」と呼ばれることが多い。また「房総巻き」「房総太巻き寿司」「飾り巻き寿司」「祭りずし」などとも呼ばれる。絵柄としては各家々の家紋や、椿、あやめ、チューリップ、バラ、コスモス、タンポポ、向日葵、桃の花、梅の花、桜、紫陽花、盆栽の松、水仙、山茶花、サクランボなどの花や植物、果物、パンダやうさぎ、鶴などの動物、蝶、さざえなどのほか、昨今ではアンパンマンなどのアニメのキャラクターや、パンダなどの動物なども見られる。カラフルな絵柄を表現するために様々な色の食材が用いられ、「赤色」は紅しょうが、ニンジン、山ゴボウのみそ漬けなど、「茶色」は椎茸、奈良漬け、味噌漬け、きゃらぶきなど、「ピンク色」はでんぶ、赤じそ、市販の粉末すし酢など、「黒色」は黒ゴマなど、「紫色」は柴漬けなど、「黄色」は卵、沢庵漬け、菊の花、チーズなど、「緑色」はシソ、キュウリ、青菜類などが用いられる。また、食材を染めるために、ブドウジュースやツルムラサキ、クチナシ、食紅なども用いられる。
伝統的に、冠婚葬祭や地域の集まりなど、人が多く集まる特別な時に作られ、振る舞われてきた食べ物で、その発祥は「和歌山のめはり寿司」にあるとも、「芋がらの煮付けを芯にして作った巻きずし」が元祖ともいわれている。
(画像提供:南房総市)