浜納豆

浜納豆とは・・・

浜納豆(はま納豆・浜なっとう・はまなっとう・Hama Natto)は、
蒸した大豆に麹、塩(塩水)、山椒、生姜などを加えて発酵、熟成させて作られる発酵食品、発酵調味料。「塩納豆」「塩辛納豆」「寺納豆」の一種。静岡県浜松市に伝わる名産品。伝統的な発酵食品。遠州名物。一説には徳川家康も好んで食べたという。浜名納豆とも。市内にある製造業者で製造されているほか、浜納豆発祥の地とされる「大福寺(静岡県浜松市北区三ヶ日町福長220-3)」や「法林寺」でも作られており、それぞれ「大福寺納豆」「法林寺浜納豆」とも呼ばれて親しまれている。

浜納豆の食べ方

浜納豆はそのまま食べることができる。塩辛いので、酒の肴としてやご飯のお供として食べるのが一般的。また、お茶漬けやお粥に入れたり、大根おろしと和えたりして食べる人も多い。

浜納豆と納豆の違い

一般的な納豆(糸引き納豆)を作る際には納豆菌が用いられるが、浜納豆を作る際には麹菌が用いられるのが大きな違い(大福寺では、室町時代から「室」に棲みつく納豆菌で発酵させる)。山椒や生姜などで風味づけされているのも特徴的。また、浜納豆は塩分が多く水分の含有量が少ない為、保存が効くのも特徴で、戦国時代には兵糧食として用いられていたといわれる。

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