蒸し物

蒸し物とは・・・

蒸し物

蒸し物(蒸しもの・むし物・蒸物・むしもの・Mushimono)は、
食材や料理に直接熱源を当てず、蒸し器(金属製の蒸し器や蒸籠等)や鍋などを使用し、食材や料理を「蒸気」で蒸して加熱して作るもの。野菜や魚、肉、キノコなどを蒸した料理。蒸し料理。料理、献立の種類、カテゴリーの一つ。蒸して作る料理や菓子の事。「鮭とかぶの蒸し物」「ブリと長芋の蒸し物」などのように、メインとなる食材の名を冠して「~の蒸し物」と呼ばれるほか、「蒸し鶏(むしどり)」「蒸し米(むしごめ)」「蒸し芋(ふかしいも)」などのように、食材名を後に足して「蒸し~」と呼んだり、「かぶら蒸し」のように、先に食材名を足して「~蒸し」と呼ぶ場合もある。

「蒸気」は、鍋や蒸し器に張った水を薪やガス、電気などで加熱し沸かして用いるほか、温泉地などでは高温の温泉の湯気や天然の蒸気(水蒸気)を利用する場合もあり、地域によっては「地獄蒸し」などとも呼ばれる。また、湯のほか、酒(日本酒など)、塩などが用いられることもあり、その場合は「酒蒸し」「塩蒸し」と呼ばれる。ほかにも松葉や笹、蕗(ふき)、朴の葉、蓮の葉、柏の葉、柿の葉、桜の葉や花などが香りづけなどの目的で用いられ、「松葉蒸し」「笹蒸し」「蕗の葉蒸し」「朴葉蒸し」「蓮の葉蒸し」「柏葉蒸し」「柿の葉蒸し」「桜蒸し」などとも呼ばれる。

バイガイの酒蒸し
バイガイの酒蒸し
桜蒸し

また、蒸す際の器・容器として、蒸籠や皿、丼のほか、茶碗が用いられるものを「茶碗蒸し」、土瓶が用いられるものを「土瓶蒸し」と呼び、特に「茶碗蒸し」は飲食店や、旅館、民宿などで定番の料理となっている。

茶碗蒸し
茶碗蒸し
土瓶蒸し
土瓶蒸し
蒸し物

蒸しズワイガニ

蒸し物の特徴

蒸気で加熱調理することにより、食材や料理を乾燥させることなく調理でき、なおかつ茹でる際のように栄養や旨味が溶け出すことなく、炒め物や揚げ物のように余分な油を摂取せずに済むこともあり、旨味や栄養を極力逃さず、ヘルシーに食べることのできる料理、調理法といわれる。

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