しゃくし菜

しゃくし菜とは・・・

しゃくし菜(しゃくしな・Shakushina)は、
埼玉県秩父地域を中心に栽培されている野菜。正式名称は「雪白体菜」。「しゃもじ(飯じゃくし)」に見た目が似ていることから、しゃくし菜とよばれるようになったといわれる。別名、しゃもじな、へらな、おたま菜、たいな、ゆりな、秩父菜など。

明治の初期に中国から日本に伝わったといわれる。現在の主な産地は、埼玉県秩父郡皆野町全域、小鹿野町、両神村、長瀞町など。

標高が高く、冬の寒さが厳しい秩父地方では白菜や大根が育ちにくく、代わりにこのしゃくし菜が育てられてきたといわれ、9月の初旬に播種、10月末~11月初旬に収穫される。

主に漬物(しゃくし菜漬・秩父菜漬)で食べられることが多く、しゃきしゃきとした歯ごたえと乳酸発酵のまろやかな風味が好まれ、秩父地方の名産品となっている。漬物のほか、おひたしや炒めもの、ラーメンのトッピング、お茶漬け、おにぎり、おやきやまんじゅうの餡などにも用いられる。

しゃくしな
長瀞の店先で売られるしゃくし菜漬

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