清浄歓喜団

清浄歓喜団とは・・・

清浄歓喜団(せいじょうかんきだん・Seijokankidan)は、

1617年(元和3年)創業の京都・祇園の老舗京菓子店の製造・販売する菓子。中国(唐)から奈良時代~平安時代に伝わった※唐菓子(からくだもの)の一つ「団喜(歓喜団)」。

「清め」の意味を持つという、丁字、肉桂など7種のお香を練り込んだこしあんを、米粉、小麦粉で作る生地で包み、金袋型に形を整え、胡麻油で約20分揚げて作る。

千年もの歴史を持つ伝統の菓子で、昔の姿を今にとどめている数少ない菓子とされる。天台宗や真言宗の祈祷の際に供えられる菓子・供饌菓子(ぐせんがし)で、別名「御団(お団)」「聖天さん」とも。

伝来当時は、栗、柿、あんず等の実を、当時の甘味であった甘葛(あまづら)や甘草(かんぞう)で味付けしていたといい、現在のような小豆の餡を用いるようになったのは、江戸時代中期ごろという。

※唐菓物は、奈良時代~平安時代に、唐から伝わったうるち米の粉やもち米の粉、小麦粉、大豆粉、小豆粉に、甘葛(あまづら)の汁や蜜などを加えて練って揚げたもので、唐菓子とも呼ばれた。
唐菓物

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