こんにゃく
こんにゃくとは・・・
こんにゃく(蒟蒻・コンニャク・Konnyaku)は、サトイモ科の地下茎「こんにゃく芋(コンニャクイモ・蒟蒻芋)」から作られる加工品。
こんにゃく芋に含まれる「こんにゃくマンナン」と呼ばれる
食物繊維(多糖)を糊化させ、アルカリ性の灰によって凝固させたもので、
かつては、生のこんにゃく芋をすりおろして灰汁で固めていたが、
現在では一度乾燥させて粉にしたこんにゃく芋を用いて、
消石灰(水酸化カルシウム)や炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)で凝固させるのが主流。
こんにゃく芋を粉にして、こんにゃくを製造するこの方法は、
1776年(安永5年)、水戸藩の中島藤右衛門が、乾燥したこんにゃく芋が腐りにくいことをヒントに、
編み出したと伝えられる。
粉にしたこんにゃく芋には、こんにゃく芋をただ粉砕し乾燥させた「荒粉(あらこ)」と呼ばれるものと
こんにゃくマンナンを精製した「精粉(せいこ)」)と呼ばれるものがあり、
一般的に、生のこんにゃく芋から製造したこんにゃくや荒粉で製造したこんにゃくは黒っぽいものに、
精粉で製造したこんにゃくは白っぽいものになるが、精粉で製造したものでも、
ひじきやあらめなどの海藻を混ぜ、生の芋から製造したように黒っぽく仕上げることもある。
近江八幡周辺で食べられている赤こんにゃくは、三二酸化鉄を入れるため、赤い色をしている。
凝固時、またはその後にさらなる加工をすることにより、
板こんにゃく、玉こんにゃく、糸こんにゃく、つきこんにゃく、粒こんにゃく、刺身こんにゃくなど、
様々なこんにゃく製品となり、おでんをはじめ、煮もの、炒めもの、とん汁、田楽等様々な料理に用いられる。
また、こんにゃくゼリー、こんにゃく麺(こんにゃくラーメン)等、こんにゃくの性質を利用した製品もあり、
食物繊維が豊富でローカロリーの食品として、海外でも注目されている。