こんかいわし
こんかいわしとは・・・
こんかいわし(こんかイワシ・コンカ鰯・小糠鰯・コンカイワシ・こんか鰯・Konka iwashi)は、
いわしを糠漬けにして乳酸発酵させたもの。石川県をはじめとする北陸地方で伝統的に作られ、食べられてきた発酵食品、保存食の一つ。糠いわし。いわし糠漬け。石川の伝統食。こんかいわしの「こんか」は「米糠」または「小糠」が転訛したものといわれる(米糠イワシ・小糠いわし)。
かつて春先に一時に大量に獲れた(傷みやすい魚である)鰯を長期保存するために先人たちが考案したといわれる食品。一説には天保の飢饉(1833年(天保4年)~1839年(天保10年))の頃に考案されたともいわれる。
新鮮な鰯の頭、内臓を取り、塩をしてから、糠、塩、唐辛子で作る糠床に漬け込む。長いものだと三年以上、漬けこんで熟成させる。食べる際には、七輪などで焼いて食べるほか、生のものを糠を軽く落としてからスライスしてそのまま、またはレモン汁をかけたり三杯酢につけて食べたりする。酒の肴、ご飯のおかずとして好まれている。魚としては、いわしのほか、サバ、アジなども用いられ、それぞれこんかさば、こんかあじと呼ばれる。
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