すいとん
すいとんとは・・・
すいとん(水団・水飩・水とん・スイトン・Suiton)は、
小麦粉に水を加え練った生地を、「ちぎる」「スプーンなどですくい取る」または「団子状に丸めて平たくつぶす」などして一口大の大きさにし、適宜人参などの野菜類、根菜類、キノコ類、肉、油揚げ、コンニャクなどを入れた出汁で煮込み、醤油もしくは味噌、酒などで調味したもの。汁料理。汁物。
その歴史は古く室町時代頃には既に食されていたと言われ、室町時代の文献「異制庭訓往来」にもすいとん(水団)の記述が見られる。小麦の代わりに粟や葛の粉を用いたものもあった。
米の代用食として、野菜や肉などがほとんど入らない質素なものが関東大震災時や、戦中、戦後と広く食され、全国的には食糧難時代、貧しい時代の食べ物と認識している人々もいるほか、その存在を知らない若い世代もいる。
一方、小麦の一大生産地であり、古くから小麦食が盛んな群馬をはじめ、栃木、茨城の北関東三県では、日常的に食されている家庭料理、郷土料理であり、昨今ではご当地グルメとして、観光客に提供する道の駅や飲食店も増えているほか、茨城県桜川市真壁では名物料理として各所で提供している。
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