ぬた

ぬたとは・・・

ぬた(ヌタ・沼田・饅・Nuta)は、

1. 魚介類や野菜、山菜等を、酢味噌、または辛子の入った酢味噌で和えたもの。ぬた和え・ぬた膾(ぬたなます)・ぬた和え膾。鉄砲、鉄砲和え(てっぽうあえ)、てっぱい、てっぱえとも。

和えるものとしては、マグロやタコ、イカ、イワシ、アサリ、青柳(アオヤギ)、アカガイ、ワカメ、鯉、鮒のほか、分葱(わけぎ)、ネギ、アサツキ、ノビル、ウドなどが多く用いられる。らっきょうやニラ、ニンニク等もぬたに使われる。

名前の由来は、その見た目が、沼田のようにぬらっとしていることから、という。福岡県の郷土料理に「ぬたえ」と呼ばれる料理があり、「ぬたあえ」が転訛したものといわれる。

2. ずんだ(枝豆、または空豆をすりつぶしたもの)の別名。

3. 葉にんにく(にんにくの若い葉)を刻んだものに、米酢、柚子酢(ユズ酢)、白味噌、砂糖などを加えてよく混ぜたもの。「葉にんにくのぬた」「あおぬた」とも。主に高知などで、魚やこんにゃく、豆腐などの食材に「タレ」「ソース」のようにかけたり、食材につけて食べる伝統的な調味料の一つで、鮮やかな薄緑色の見た目が特徴。脂の多いブリやシイラ(クマビキ)などの刺身やどろめ(生しらす)などにつけて食べられる。高知の郷土料理の一つ。 

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