どぜう鍋
どぜう鍋とは・・・
どぜう鍋(どぜうなべ・Dozeunabe)は、
どじょう鍋のこと。泥鰌(どじょう)を丸のまま予め下ゆでしたもの、または生のまま開いたものを、ねぎやごぼうを入れて、醤油やみりんで作る割り下(わりした)で煮た料理。
丸のままのものを「丸鍋(まるなべ)」「丸(まる)」とも呼び、開いたものを「抜き鍋(ぬき鍋)」「抜き(ぬき)」「裂き」とも呼ぶ。
江戸・浅草生まれの庶民の料理で、下町名物、浅草名物、東京名物、東京の郷土料理となっている。浅草の駒形屋、飯田屋が有名。
「どじょう」を「どぜう」と書く理由
「どぜう」は1806年(文化3年)頃から用いられるようになったとされる「泥鰌(どじょう)」の表記の仕方で、駒形どぜうの越後屋助七が、泥鰌の旧かなづかい「どぢやう」「どじやう」では4文字で縁起もゴロも悪いので、縁起が良くかつ三枚の暖簾にかけるように、比較的音の近い「どぜう」と表記することを考案したものといわれる。その後、それに倣って江戸市中にあった他の店も「どぜう」と表記するようになり定着、現在でも浅草の老舗店を中心に「どぜう鍋」「どぜう汁」「どぜう丼」「どぜう蒲焼」「どぜう唐揚げ」といったように「どぜう」表記が用いられている。
Share