杵とは・・・

杵

杵(きね・キネ・Kine)は、
餅をついたり、穀類の脱穀、籾すり(脱稃)、精白などに用いられる道具。臼と共に用いる場合が多い。素材としては樫(カシ)やヒノキなどが多く用いられる。

横杵

杵に柄がついたもので、現在一般的に広く見られる杵。打杵。江戸時代以降使われるようになった杵。柄の太さや長さ、杵の重さなどは地域差などがある。また、柄を細く、全体を小ぶりにして軽くした子供用の杵もある。

千本杵

棒状の杵(たて杵)で、杵の原型といわれる。手杵。うさぎ杵。現在でも、大阪や奈良、三重のほか秋田、山形、福島、栃木、神奈川など、正月や結婚式などの祝いの際に伝統的に千本杵を用いた餅つきが行なわれている地域がある。横杵に比べて力を加えにくい一方、大きく振り下ろして使う必要がない為、危険が少ないので子供達が多く参加する餅つきで用いられる場合もある。

杵の地域名・地方名

地域によっては杵は「打ち木(うちぎ)・・・山形県・秋田県など)」「杵槌(きねづち)・・・山形県米沢市)」「あじむ・・・(鹿児島県の奄美群島)」「アジン・・・(沖縄県)」「稲搗き(いなつき)・・・沖縄県先島諸島など)」「つきぎね・・・(栃木県)」「撫杵(なでぎね)・・・九州の一部地域)」「ほっこく・・・(兵庫県)」「掛矢(かけや)・・・香川県)」「きの・・・(高知県)」「なんじょー・・・(山口県)」などとも呼ばれる。

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