きりたんぽ
きりたんぽとは・・・
きりたんぽ(切蒲英・Kiritanpo)は、
御飯をつぶして(半ねりにして)から、杉(秋田杉)などの棒に巻きつけ、炉辺などで焼いたもの(たんぽ餅)。秋田県の大館市発祥といわれる伝統料理。秋田の郷土料理。棒から外して適宜切って鍋に入れたり、棒状のまま味噌を塗って炉辺で焼いたりして食べる。
鍋仕立てのものは、きりたんぽ鍋、味噌などを塗って焼いたものは「みそたんぽ」とも呼ばれる。郷土料理、名物料理として、秋田県内の宿や飲食店、飲み屋などで提供されているほか、真空パックのものや、手軽にきりたんぽ鍋が作れるセットのものもスーパーマーケットやネット通販などで市販されている。
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きりたんぽの発祥
かつて木こり達(またはマタギ)たちが、囲炉裏端でご飯を棒に巻きつけて味噌を塗って焼いて食べたのが発祥といわれる料理。いつしか祝いの席や客人をもてなす際などに振る舞われる料理となり、現在では秋田を代表する郷土料理の一つとして広く知られている。
きりたんぽの由来
「たんぽ」とは綿などを丸めて布や皮で包んだものをいい、先っぽを「たんぽ」で包んだ稽古用の槍を「たんぽ槍」という。「きりたんぽ」の名は、「たんぽ」または「たんぽ槍」にその見た目が似ていたからつけられたともいわれ、鍋に入れる際には切って使うことから「切りたんぽ」で「きりたんぽ」と呼ばれるようになったといわれる。
きりたんぽ鍋
きりたんぽの鍋は、鶏肉とごぼう、セリなどが入った鍋に、適当な大きさに切った「きりたんぽ」を入れて煮込んだ料理で、比内地鶏を用いたきりたんぽ鍋は名物料理にもなっている。単に「きりたんぽ」といってきりたんぽ鍋を意味することも少なくない。
みそたんぽ
きりたんぽを切らずにそのまま味噌ダレをつけてさらに焼いたものもあり、「みそたんぽ(味噌たんぽ)」「味噌づけたんぽ(味噌つけたんぽ)」などと呼ばれる。
味噌たんぽ
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