品川汁

品川汁とは・・・

品川汁(しながわじる・Shinagawajiru)は、
青森県むつ市や山形県の村山地方で食べられている郷土料理。特にむつ市川内町の郷土料理として知られている。ふやかした大豆、または豆腐をすりつぶして、出汁で伸ばして作る呉汁(ご汁)の一種。すながわ汁とも呼ばれる。地域や家庭によって用いる具材にバリエーションがあるが、ボリボリ(ナラタケ)を入れたり、人参、蕪、ゴボウ、鶏もも肉、コンニャク、油揚げなどを入れ、味噌で調味する。

その名の由来には諸説あり、かつて江戸の港町として栄えた品川の沖あいで青森からやってきた船が難破した際、船乗りたちが地元の漁師たちに助けられ、その時に振る舞われた呉汁で体を温めたことから、故郷に帰った船乗りたちがこのことを伝え「品川汁」と呼ぶようになった、という説や、明治時代に政府の高官・品川弥二郎が、むつ市の川内町に視察に訪れた際、供された地元の味噌汁を気に入り「品川汁」と名付けた、などの説がある。

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