戸隠そば
戸隠そばとは・・・
戸隠そば(戸隠蕎麦・とがくし蕎麦・とがくしそば・Togakushisoba)は、
長野県長野市戸隠(とがくし)の蕎麦。戸隠の名物、郷土食。郷土そば。ご当地蕎麦。標高1000~1200メートルの高原である戸隠は昼と夜の寒暖差が大きく霧が発生しやすい地域として知られ、霧の下で成長する戸隠の蕎麦は「霧下そば」とも呼ばれる。
戸隠そばの特徴としては、まず蕎麦の実の甘皮を取らずに粉にした挽きぐるみのそば粉を用いることで、蕎麦の味と香りがしっかりとしている。また盛り付け方も独特で、「ぼっち盛り」と呼ばれる、円形のざるに、5~6個の楕円形状の塊を盛りつけるやり方をする。薬味としてネギのみじん切りと共に、信州の伝統野菜である辛味大根の「戸隠大根」のおろしたものがつく。
戸隠そばの歴史
山岳信仰の地で各地から修験者、山伏が集まってきた戸隠には、彼らが携行食として持ち込んだそば(そば餅・そばがき)が伝わり、いつしか現在のようなそば切りとなって食されるようになったといわれる。戸隠を訪れる信仰深い一般の人々の口から次第に広まり戸隠の名物として知られるようになった。現在は、20数店舗のそば店や宿泊施設などで提供されている。
長野市戸隠そば博物館とんくるりん
ざるそばやかけそば、そば御膳などが食べられる食事処のほか、そば打ち体験ができる蕎麦打ち体験道場や、戸隠の地にいかにして蕎麦の文化が定着していったかを知ることができる戸隠そばミュージアムが併設されている。全長50メートルの滑り台も。
所在地:〒380-4101長野県長野市戸隠3018
問い合わせ:TEL:026-254-3773 FAX:026-254-3779
開館時間:9:00~17:00
戸隠そばミュージアム入場料金:大人200円、中学生以下150円
蕎麦打ち体験料金:ひと鉢 3,240円 + つゆ薬味代ひとり250円
休館日:第三水曜日
Memo
「戸隠そば」は、岩手県の「わんこそば」、島根県の「出雲そば」と共に「日本三大そば」の一つに数えられている。