お斎

お斎とは・・・

お斎(御斎・おとき・おとぎ・Otoki・Otogi)は、
1. 法要や法事などが終わった後の食事の席の事。または法要や法事が終わった後に振る舞われる食事のこと。斎食(さいじき)、斎の飯(ときのめし・トキノメシ)とも。故人を偲んだり、参列者や僧侶に感謝の意を表する意味を持つ。地域や宗派などによって決まりや食事の内容は様々で、生臭ものを禁忌とし主に精進料理が出される場合から、寿司や魚介の天ぷらなどが出る場合もある。

2. 報恩講(浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の功績をたたえて遺徳をしのび、報恩感謝の気持ちをあらわす法要。地域によっては「ホンコ様」「ほんこさん」などとも。)の際に振る舞われる精進料理。報恩講料理。金沢では大きな「ひろず」の煮物が作られるなど、地域や寺により内容にはバリエーションがある。蓮根、椎茸、大根、里芋やヒラタケの煮物、人参、ゼンマイ、お豆腐、厚揚げなどを使った煮しめ、ご飯、山菜の和え物など、多いと全部で25品ほど出される場合もあり、地域によっては、その場ですべて食べずに持ち帰って家族と分け合う習わしもあるため、傷みにくい料理が揃えられる。

用いられる食材や、食材の切り方などにもそれぞれ意味があり、例えば大きな豆腐を用いる地域では、調理する際に斜めに豆腐を切る習慣があり、「これは親類縁者との間で四角張らないように」との思いが込められているという。

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