あさつき
あさつきとは・・・
あさつき(浅葱・アサツキ・Asatsuki)は、
ヒガンバナ科ネギ属(ユリ科ネギ属)の多年草の山野草。独特の香りと辛味が特徴。葱(ねぎ)よりも色が薄いことから「浅葱」の名がついたという。
旬は冬から春にかけてで、葉や若芽(新芽)、鱗茎(根茎)を食用とする。辛味と香りが特徴。地域により、イトネギ、センブキ、センボンネギ、センボンワケギ、ヒメエゾネギとも。秋田などでは若芽(新芽)が「ひろっこ」と呼ばれ、「新春の味覚」として特に親しまれている。岩手や山形、福島などでも食される。若芽は地域により、ヒロッコ・シロコ・シロッコ・きもど・しらひげなどとも呼ばれる。ノビル(野蒜)と混同されることも多く、地域によってはノビルの若芽をひろっこと呼んでいる場合もある。
あさつきの食べ方
あさつきは、地上部分の細い葉を刻み、薬味として、また汁物や卵焼き、和え物、炒め物などにいれて食べる。
秋田県や福島県、山形県の庄内地方などでは、球根部分からのびる新芽をおひたしや酢味噌和え、天ぷら、お吸い物、卵とじ、炒め物などで食べる。独特の甘みと苦味、辛味にしゃきしゃきした食感を持つ。
また、新潟県の中越地方、十日町市、長岡市、小千谷市周辺では、球根部分(鱗茎・根茎)を、生で薬味として食べる。つゆに薬味としていれたり、齧りながら蕎麦を食べるほか、居酒屋などでは、味噌と共に供され、ツマミとしても食べられている。
あさつきの球根は、通常は辛味やアクが強く、食べられる事はあまりないが、豪雪地帯では、雪解け後に一気に地中温度が上がり、早く成長するので、比較的辛味とアクの少ないものになるという。
あさつきの主な料理
あさつきの主な食べ方・料理としては、天ぷら(あさつきの天ぷら)、酢の物(浅葱の酢の物)、和え物(酢味噌和え・ぬた・白和えなと)、卵とじ、鍋(貝焼き)、炒めもの、汁ものなど。薬味としても利用されるほか、醤油漬けなどにも用いられる。
あさつきの生産量の多い県
あさつきの生産量は、広島県がもっとも多く、ついで福島県、山形県、群馬県などで多く生産されている。栽培されているもののほか、自生しているもの(野生のもの)も、その地域の春の味覚として食されており、近隣の道の駅や土産物店などでも販売されていることもある。