粕汁
粕汁とは・・・
粕汁(糟汁・かす汁・粕じる・カス汁・かすじる・Kasujiru)は、
汁物、汁料理の一種で、鮭(塩鮭)やマダラ、スケトウダラなどの魚介類または豚肉、大根、人参、カブ、里芋、ジャガイモ、ゴボウ、ネギ(長葱、青葱、九条ネギなど)、セリ等の野菜類や根菜類、椎茸や油揚げ(薄揚げ、京揚げ)、コンニャク、ひじきなどを具材に、だし汁に酒粕を溶かして煮込み、味噌や醤油などで調味して作るもの。酒粕汁。魚は身のほかアラもよく用いられる。
味付けは地域や家庭によって異なるが、塩、醤油(濃口醤油、薄口醤油)、味噌などが用いられる。食べる際には七味唐辛子を振ることも多い。白味噌(西京みそ)仕立てのものもある。
地域により、鰤のアラが用いられたり、豚肉、牛すじ、干し大根が用いられるなど、その味わいにはそれぞれ特色がある。用いられるメインの具材の名を冠して「鮭の粕汁」「豚肉の粕汁」「干し大根の粕汁」などと呼ばれることも多い。
酒粕には身体を温める効果もあり、その酒粕を用いて作られる「粕汁」は特に関西地方など、地域によっては冬の定番料理、家庭の味、ソウルフード、お袋の味として親しまれている。興福寺や元興寺をはじめ、奈良や京都のお寺などでは節分の際に関係者や参拝者に「粕汁」が振る舞われることで知られる。
宮城にはバラメヌケのアラと白菜の古漬けを用いて酒粕を入れた粕汁の一種で「あざら」と呼ばれる郷土料理があり、信州では郷土のお漬物として知られる野沢菜漬けを用いた粕汁「菜っ葉の粕汁」がある。
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