幽庵焼き

幽庵焼きとは・・・

幽庵焼き(幽庵やき・祐庵焼き・柚庵焼き・ゆうあん焼き・ゆうあんやき・Yuanyaki)は、
魚や肉などを、醤油、酒、みりんを同じ割合の分量で調合して作る漬け地(幽庵地)に数十分~数日間漬けこんでから焼く調理法、またはその料理。焼き物の一種。つけ焼きの一つ。江戸時代の茶人で美食家としても知られた「北村祐庵1648年(慶安元年)~1719年(享保4年)」が考案したとされる。

幽庵地には香りづけとして柚子(ゆず)の輪切りやしぼり汁が用いられる場合が多く、「柚庵焼き」と記されることもあるほか、考案者といわれる北村祐庵から「祐庵焼き」とも記される。

食材としては、甘鯛(グジ・アマダイ)、鰆(サワラ)、マナガツオ、イナダ、カマス、太刀魚、鰤(ブリ)、カジキなどの切り身や鶏肉などが用いられ、食材の名を冠して「さわらの幽庵焼き」「ぐじの幽庵焼き」「鰤の幽庵焼き」といった献立名になる場合が多い。漬けこんでから焼かずに蒸したものは「幽庵蒸し」と呼ばれる。

Share