突出し
突出しとは・・・
突出し(突き出し・突出・つき出し・突きだし・つきだし・Tsukidashi)は、
居酒屋や料理屋などで、酒や料理の前に出される小鉢。軽い料理。お通し(おとおし)。和え物、酢の物、酒が進むような味の濃いもの、少し塩辛いもの、珍味などが出されることが多い。
突出しの由来 語源
「突出し」という言葉の語源、由来については諸説あるが、客の注文に関係なく、席に着いたら客の前に突きだすことから「突出し」の名で呼ばれるようになったとも、遊女の初夜を「突出し」と呼んだことから、一番初めに客に出す料理・小鉢をそれに因んで「突出し」と呼ぶようになったともいわれる。
突出しとお通しの違い 使い分け
「突出し」と「お通し」に大きな違いはなく、主に関西地方では「突出し」、関東地方では「お通し」を用いる場合が多い。(「突出し」の方が多少手が込んだものが出される場合が多いという印象を持つ人もいるが、実際には店によって異なり、手の込んだ「お通し」が出る店もあれば、シンプルな「突出し」が出る店もあって、一概にはその違いは定義しにくい。
→ お通し
突出しの定番メニュー 定番の突き出し
突出しは一番最初に客が口にするものであり、その店の印象が最初に決まる料理、食べ物であることから、日々食材やメニューが変わるような、こだわりの「突出し」を出す店がある一方で、チェーン店などでは手軽で簡単な決まった品を出すことも多い。突出しの料金としては300円から500円程度の店が多いが、中には800円~1000円を超えるような値段を取る店もある。いくつかの料理を盛りあわせた「突出し」を出す店や、いくつかの小鉢の選択肢から選ぶことが出来る店もある。
突出しの定番メニューとして知られるのは、しらすおろし、なめこおろし、キンピラゴボウ、ひじきの煮もの、枝豆、タコワサ、ポテトサラダ、マカロニサラダ、塩ダレキャベツ、胡麻和え、白和え、酢の物、漬物(新香)、牛筋煮込み、モツ煮込み、塩辛、山菜の醤油漬け、炒り蒟蒻、焼きタラコ、明太子、ナガラミなどの貝類の塩茹でや醤油茹で、酒蒸しなど。また、旬の突出しとして菜の花やむかごなど、季節のものを用いた突出しを出す店もある。
ひじきの煮物
なめこおろし