川越いも

川越いもとは・・・

川越いも(川越芋・かわごえいも・Kawagoeimo)は、
埼玉県川越市と周辺部(ふじみ野市、三芳町、狭山市、所沢市、新座市等)で栽培されているさつま芋。。江戸時代から栽培されている川越の名産品で、250年以上の歴史を持つ。1751年(宝暦元年)に、吉田弥右衛門が上総(現・千葉県)からさつま芋の種イモを購入し、栽培を始めたのがその発祥といわれる。当初は代用食、救荒食、飢饉食とみなされていたさつま芋だが、 安永年間(1772年-1781年)~天明年間(1781年-1789年)頃に、川越藩主・松平直恒が川越で収穫されたさつま芋を江戸幕府の第10代将軍・徳川家治に献上したところ、その味の良さから「川越いも」の名を賜ったとされ、その後、江戸でも人気を博したという。現在、年間600万人以上の観光客が訪れる小江戸・川越の名産品として広く知られており、この「川越いも」および「川越いも」を加工して作られる「さつま芋粉」等を原料とした菓子や食べ物、「いも恋」「いも煎餅(甘藷煎餅)」「芋納豆(甘藷納豆)」「さつまいもようかん」「川越ポテトフライ」「さつまいもパイ」「芋まつば」「川越いもソフト」「さつまいもチップス(サツマチップス)」「いもプリン」「焼きいもおにぎり 芋太郎」などが各種製造、販売されている。


川越いも

「川越いものフライ」旧市街では、古い町並みを眺めながら、川越芋から作られる手軽なおやつも楽しめる。

川越銘菓「こがね芋」

川越芋の主な品種

「川越いも(川越芋)」は、川越地方で栽培されているさつま芋の総称、ブランドであり、さつま芋の品種としては、いくつかの品種が栽培されている。

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紅あずま

改良品種である紅東(紅あずま)は、川越で最も多く栽培されている品種。甘く、ほくほくとしており、黄色が鮮やかな品種。焼いもは勿論、蒸かし芋、大学いも、天ぷら、コロッケ(いもコロッケ)、ポテトサラダ、芋団子など、様々に調理される。

紅赤

かつては、「川越のさつま芋」といえば、この「紅赤」であったといわれるくらいの品種。別名「さつまいもの女王」。「紅赤」は、1898年(明治31年)に埼玉県木崎村針ヶ谷(現・埼玉県さいたま市浦和区北浦和)の主婦山田いちが偶然発見したという突然変異種で、大正時代に川越で栽培が盛んになるにつれ、東京で「金時いも」として美味しいと評判になった品種。栽培が難しく、収量もそれほど多くない為、川越芋として栽培される主力品種が「紅アズマ」になって以降、次第に収穫量も減って一時期は「幻の芋」とも呼ばれたが、現在では徐々に復活してきている。天ぷらやきんとんのほか、イモ焼酎などにも加工されている。

高系14号

1945年(昭和20年)に、高知県の農事試験場で育成された品種で、徳島の特産品「鳴門金時」の元となった種。糖度が高くほくほくとした食感と、黄白の見た目が特徴。

クイックスイート

甘みが強く、しっとりとした食感が特徴。2002年に品種登録された比較的新しい品種で、その名の通り調理時間が短く済むのも特徴。電子レンジで調理しても美味。干し芋やきんとん、スイートポテトなどにむく。

紅まさり

肉色は黄色が濃く、しっとり系で甘みが強い品種。

パープルスイートロード

鮮やかな紫色をした品種。埼玉生まれの紫芋。焼いもや蒸かし芋のほか、その色味をいかした饅頭やソフト、コロッケなどに加工されている。


紫芋まんじゅう

紅はるか

ようかんのようなねっとりとした甘さが特徴。焼いもやスイートポテトに。

川越芋の旬

川越芋は例年9月~11月頃に収穫され、もっとも収穫が盛んなのは10月頃。収穫後、2か月ほど貯蔵(寝かせる)した方が、デンプン質が糖に変わって甘くなる高系14号のような品種もある。

さつまいもの栄養と調理法

でんぷんを主成分とするさつまいもだが、加熱調理しても壊れにくい性質のビタミンCを豊富に含むほか、各種ミネラルやビタミン類、食物繊維を豊富に含んでいる。

さつま芋の甘みは、加熱されることにより、でんぷんが麦芽糖へと分解されて甘くなる。品種にもよるがその分解は、約65度~70度(内部の温度)くらいでもっとも活発に行われるといわれており、低温(160~180℃くらい)でじっくりと火を通す方が甘くなるのもこれが理由。調理法としては、茹でる、焼く、蒸かす、揚げるなど様々あるが、一般的に調理後の糖度が高くなる順番としては、茹でるがもっとも大きく、その次に蒸かす、焼く、揚げるの順になる。(品種、調理時間や調理温度によっても異なる)

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