べったら漬
べったら漬とは・・・
べったら漬(ベッタラ漬・べったらづけ・Bettarazuke)は、
大根を糀(麹)で漬けこんだもの。漬物。東京の漬物。東京の名産品。東京べったら漬。どじょう鍋などと共に、江戸の風味、雰囲気を今に感じることの出来る食べ物の一つ。大根の皮をむき、干したりせずにそのまま、米、米糀、砂糖などを入れた漬床に漬け込むのが特徴で、水分が多くてみずみずしく、食べるとぽりぽりとした食感と爽やかな甘みがある。
漬けこみ期間は10日~15日ほど。干さずに漬け込んでいるため水分量が多く、保存性、貯蔵性はあまりない。
その歴史は古く、江戸時代中頃に、宝田恵比寿神社(現・東京都中央区日本橋)例祭の市で、百姓が飴と糀で漬けた大根を浅漬けとして売ったのがそのはじめと伝えられる。
べったら漬の名前の由来
名前の由来は、表面が糀の糖分でべとべとすることから。べったら漬けを売っていた売り子や若者が、べったら漬の糀を手に、「べったらだー、べったらだー」と道行く女性を追いかけ、囃し立て、戯れていたという。
宝田恵比寿神社は「べったら漬発祥の地」として、神社のすぐ近くにある昭和通り沿いに石碑が立ち、例年10月19、20日に宝田恵比寿神社で「恵比寿神祭」が行われる際には、近隣一帯(日本橋大伝馬町~人形町界隈)で「べったら市」(日本橋べったら市)が開かれ、秋の風物詩となっている。
また、「酉の市」など晩秋から年末にかけて都内の人が多く集まるところに「べったら漬」を売る屋台が立つことも多い。
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